法事・法要の準備ガイド(施主向け)

四十九日・一周忌・三回忌…法要を営む側(施主)は、いつから何を準備すればよいのか。日程の決め方、僧侶の手配とお布施、案内状、引き出物と会食、当日の流れと挨拶まで、1ページにまとめました。

目次
  1. 法要の種類と数え方
  2. 準備スケジュール(いつから何を?)
  3. 日程と会場の決め方
  4. 僧侶の手配とお布施
  5. 案内状と出欠の取りまとめ
  6. 引き出物(粗供養)と会食(お斎)
  7. 当日の流れと施主挨拶
  8. 服装
  9. よくある質問

1. 法要の種類と数え方

法要には、亡くなってから四十九日までの忌日法要(初七日・四十九日など)と、年単位で営む年忌法要(一周忌・三回忌・七回忌…)があります。

間違えやすいのが数え方で、一周忌は満1年後ですが、三回忌は満2年後(一周忌の翌年)です。以降は回忌の数字から1を引いた年数で営み、三十三回忌を「弔い上げ」として年忌を締めくくる家が多くなっています。

ツールで確認:命日を入れると、各法要の年月日が自動で分かります。

2. 準備スケジュール(いつから何を?)

四十九日や一周忌など、親族を招く法要は2〜3か月前から動き始めると余裕をもって準備できます。

時期やること
2〜3か月前日程を決める/会場(自宅・寺院・斎場)を決める/菩提寺へ連絡し僧侶の予定を押さえる
1か月前案内状を発送(往復はがき等)/会食(お斎)の店・仕出しを手配/引き出物を選ぶ
1〜2週間前出欠を取りまとめ人数を確定/会食・引き出物の数を最終連絡
数日前〜前日お布施・御車代・御膳料を用意/お供え・遺影・位牌など持ち物を確認
当日開始30分前には会場へ。僧侶と参列者をお迎えする

3. 日程と会場の決め方

法要は命日の当日、難しければ命日より前の土日に営むのが一般的です。命日より遅らせるのは避けるとされています。参列してほしい親族の都合と、僧侶の予定を照らし合わせて早めに決めましょう。

会場は、自宅・菩提寺・斎場やホテルの法要プランなどが選択肢です。お墓が遠い場合は、法要と納骨・墓参を同日に行うかどうかも合わせて検討します。なお、六曜(大安・仏滅など)は本来仏教とは無関係なので、法要の日取りで気にする必要はありませんが、親族に気にする方がいる場合は配慮すると円満です。

4. 僧侶の手配とお布施

菩提寺がある場合は、できるだけ早く連絡して読経をお願いします。菩提寺がない場合は、葬儀を担当した葬儀社や僧侶手配サービスに相談する方法もあります。

お布施の目安は、四十九日・一周忌で3〜5万円、三回忌以降は1〜5万円ほど。会場までお越しいただく場合は御車代(5千〜1万円)、僧侶が会食を辞退された場合は御膳料(5千〜1万円)を、それぞれ別の白封筒で用意します。

ツールで確認:法要別のお布施の目安と、袋の書き方・渡し方はこちら。

5. 案内状と出欠の取りまとめ

親族中心の少人数であれば電話やメールでも構いませんが、人数が多い場合は1か月前までに案内状を送ります。記載する内容は次のとおりです。

返信が揃ったら人数を確定し、会食と引き出物の数を手配先へ連絡します。

6. 引き出物(粗供養)と会食(お斎)

引き出物は参列のお礼として当日お渡しする品で、2千〜5千円程度が目安。お茶・お菓子・タオル・洗剤など、あとに残らない「消えもの」が定番です。のし紙の表書きは「粗供養」または「志」(黒白または黄白の結び切り)とします。

会食(お斎)は法要後に僧侶・参列者をもてなす食事で、1人3千〜5千円程度の会席が一般的です。おめでたい献立(鯛・伊勢海老など)は避けるよう店に「法事で利用する」旨を伝えておくと安心です。会食を設けない場合は、その旨を案内状に書き、引き出物に折詰やお酒を添える方法もあります。

あわせて確認:いただいた御仏前へのお返しの考え方はこちら。

7. 当日の流れと施主挨拶

一般的な法要当日の流れです(会場や宗派により前後します)。

順序内容
1施主・遺族は30分前に会場入りし、僧侶と参列者をお迎え
2施主の始まりの挨拶
3読経・焼香(施主→遺族→親族の順)
4僧侶の法話
5(同日に行う場合)お墓参り・納骨
6施主の終わりの挨拶 → 会食(お斎)→ 引き出物を渡して散会

始まりの挨拶の例:「本日はお忙しい中、亡き父 〇〇の三回忌法要にお集まりいただき、誠にありがとうございます。これより法要を執り行いたいと存じます。ご住職、よろしくお願いいたします。」

挨拶は簡潔で構いません。終わりの挨拶では、参列へのお礼と、会食の案内(または持ち帰りのお願い)を添えます。

8. 服装

三回忌までは喪服(準喪服)で営むのが一般的です。七回忌以降は規模の縮小に合わせて、黒・紺・グレーなど地味な色合いの平服へ移行していく家が多くなります。ただし施主・遺族は参列者より軽い服装にならないよう注意しましょう。案内状に「平服でお越しください」と書き添えると、参列者も迷いません。

よくある質問

法要の準備はいつから始めればいい?

2〜3か月前から始めると余裕をもって進められます。最初に日程・会場・僧侶の手配を済ませ、1か月前までに案内状の発送、引き出物と会食の手配を行うのが目安です。

法要の日程は命日を過ぎてもいい?

命日より遅らせるのは避け、命日当日か、それより前の集まりやすい土日に営むのが一般的です。参列者の都合と僧侶の予定を踏まえて早めに調整します。

お布施以外に僧侶へ渡すお金はある?

お越しいただく場合は御車代、会食を辞退された場合は御膳料を、それぞれ5千〜1万円を目安にお布施とは別の白封筒で用意します。

引き出物(粗供養)の相場は?

2千〜5千円程度が目安です。お茶・お菓子・タオルなど、あとに残らない消えものが定番で、表書きは「粗供養」または「志」とします。

何回忌まで喪服を着ればいい?

三回忌までは喪服(準喪服)が一般的です。七回忌以降は地味な平服へ移行していく家が多いですが、施主側は参列者より軽装にならないようにします。