結婚記念日の数え方 結婚した日から満何年
結婚記念日は、結婚した日から数えて満何年たったかで呼び名が決まります。結婚した日そのものが起点で、そこから1年たった日が1年目(1周年)の紙婚式です。25年たった日が銀婚式、50年たった日が金婚式になります。厄年や七五三のように数え年を使うことはありませんので、「今年で何年目か」は西暦の引き算で求められます。
1年目から15年目までは毎年、16年目からは5年ごと
結婚記念日の名称は、身近な素材から貴金属・宝石へと、年を追うごとに価値の高いものへ移っていくように並んでいます。1年目から15年目までは毎年名前がつき、16年目以降は5年ごとになります。そのため16年目・17年目のように、広く使われる呼び名のない年があります。名称のない年でも記念日であることに変わりはないので、気にせずお祝いして差し支えありません。
下の一覧は高島屋のご贈答マナーに掲載されている名称を基にしています。かっこ内は別の呼び方で、一覧によっては別名のほうを主に使うこともあります。
| 年数 | 名称 | 別の呼び方 |
|---|---|---|
| 1年目 | 紙婚式(かみこんしき) | — |
| 2年目 | 綿婚式(めんこんしき) | 藁婚式(わらこんしき) |
| 3年目 | 革婚式(かわこんしき) | 皮婚式 |
| 4年目 | 書籍婚式(しょせきこんしき) | 花婚式 |
| 5年目 | 木婚式(もくこんしき) | — |
| 6年目 | 鉄婚式(てっこんしき) | — |
| 7年目 | 銅婚式(どうこんしき) | 果実婚式 |
| 8年目 | 青銅婚式(せいどうこんしき) | ゴム婚式・電気器具婚式 |
| 9年目 | 陶婚式(とうこんしき) | 陶器婚式 |
| 10年目 | 錫婚式(すずこんしき) | アルミニウム婚式 |
| 11年目 | 鋼鉄婚式(こうてつこんしき) | — |
| 12年目 | 絹婚式(きぬこんしき) | 麻婚式 |
| 13年目 | レース婚式(れーすこんしき) | — |
| 14年目 | 象牙婚式(ぞうげこんしき) | — |
| 15年目 | 水晶婚式(すいしょうこんしき) | — |
| 20年目 | 磁器婚式(じきこんしき) | 陶磁器婚式 |
| 25年目 | 銀婚式(ぎんこんしき) | — |
| 30年目 | 真珠婚式(しんじゅこんしき) | パール婚式 |
| 35年目 | 珊瑚婚式(さんごこんしき) | ひすい婚式 |
| 40年目 | ルビー婚式(るびーこんしき) | — |
| 45年目 | サファイア婚式(さふぁいあこんしき) | — |
| 50年目 | 金婚式(きんこんしき) | — |
| 55年目 | エメラルド婚式(えめらるどこんしき) | — |
| 60年目 | ダイヤモンド婚式(だいやもんどこんしき) | — |
| 70年目 | ダイヤモンド婚式(だいやもんどこんしき) | プラチナ婚式 |
| 75年目 | ダイヤモンド婚式(だいやもんどこんしき) | プラチナ婚式 |
銀婚式・金婚式が特別に扱われるわけ
数ある記念日のなかで、25年目の銀婚式と50年目の金婚式だけが飛び抜けて知られているのには理由があります。日本にこの習慣が広まったきっかけが、明治27年(1894年)に明治天皇が行った大婚二十五年の祝典だったからです。当時の新聞にも「大婚25年の盛儀」を報じる記事が残っており、ここから銀婚式・金婚式が一般にも知られるようになったと説明されています。それ以前にも、明治20年(1887年)に宮城県の千葉泰蔵という人の金婚式を友人たちが祝った、という記録が残っています。
なお、金婚式の次の節目は55年目のエメラルド婚式です。金婚式で終わりだと思われがちですが、その先にも名称は続きます。
のし紙・表書きの書き方
結婚記念日のお祝いに掛け紙を用いるときは、のしを付けた紅白5本の蝶結び(もろわな結び)が一般的です。結婚記念日は毎年めぐってきて何度あってもよいお祝いなので、ほどいて結び直せる蝶結びを使います。結婚式そのものを祝うときの「結び切り」とは逆になる点に注意してください。ただし地方によっては紅白10本の結び切りを用いることもあり、高島屋のご贈答マナーにもその旨が併記されています。
子どもや孫からお祝いを贈るときの金額の目安
結婚記念日のお祝いに決まった金額はありません。三越伊勢丹の案内では、贈り方によって次のように予算を考えると説明されています。現金ではなく品物や旅行、食事会の費用を負担する形も一般的です。
| 贈り方 | 予算の目安 | 向いている品 |
|---|---|---|
| 気軽に贈る | 1万円まで | 日常で使える実用品、菓子や食べ物の詰め合わせ、テーブルウェア |
| 夫婦・きょうだい連名 | 1万〜3万円 | 上質なグルメのカタログギフト、記念日を彩る食器、ティーセット |
| 特別な節目に贈る | 3万〜5万円 | 日常を上質にする実用品や家電、ペアで揃える寝具など |
| 銀婚式・金婚式 | 5万円以上 | 選んでもらえるカタログギフト、旅行、家族での食事会 |
ダイヤモンド婚式は60年目?75年目?
結婚記念日の一覧を見比べると、ダイヤモンド婚式の年数が食い違っていることに気づきます。英国では60年目をダイヤモンド婚式とし、日本で見かける一覧も60年目とするものが多い一方、高島屋のご贈答マナーでは75年目をダイヤモンド婚式(プラチナ婚式)とし、「英国では60年目」と注記しています。三越伊勢丹の一覧では「60・70年目」がダイヤモンド婚式です。
どれかが誤りというわけではなく、慣習として広まる過程で複数の数え方が併存したものです。実務的には、贈る相手の家やお住まいの地域で使われている呼び方に合わせるのが無難です。カードや挨拶に書くときは、単に「結婚60周年おめでとうございます」と周年で書けば、呼び名の違いに悩まずにすみます。
お祝いの席をどう設けるか
ご両親の銀婚式・金婚式を祝う場合は、まず本人たちの都合と体力を優先します。家族や親族で集まるなら、参加者が集まりやすい日時を早めに調整し、飲食店の個室や宿泊先は余裕をもって予約しておくと安心です。小さな子どもを連れて行くなら、個室の有無や子ども用のメニューを確認しておきます。遠方から集まる場合は、移動と宿泊の負担も考えて会場を決めます。
贈り物は「形に残る品」か「体験」かで方向性が分かれます。長く使える上質な日用品や年号入りの記念品は節目の記念になり、食事券や旅行券、観劇のチケットなどは思い出として残ります。どちらがよいかは相手の暮らし方によるので、迷ったら本人に希望を聞いてしまうのが確実です。