戌の日は12日に一度めぐってくる
戌の日は、カレンダーの日付ひとつひとつに十二支を割り当てていったときに「戌」になる日です。年や月に十二支があるのと同じように、日にも十二支があり、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順に1日ずつ進んでいきます。12で一巡するため、戌の日は12日ごとにやってきます。曜日は7日周期、戌の日は12日周期なので、両者の組み合わせは年ごとに変わり、「去年は土曜だった戌の日が今年は木曜になる」ということが起こります。
1か月は28〜31日なので、戌の日は月に2回か3回。1年では30回前後です。月の初めのほうに1回目が来る月は3回、そうでない月は2回になります。
安産祈願は妊娠5か月の戌の日が目安
安産祈願と帯祝いは、妊娠5か月目の戌の日に行うのが目安とされています。妊娠5か月は、出産予定日を妊娠40週0日として数えると妊娠16週0日から19週6日までの28日間です。厚生労働省の妊娠スケジュールでも16週からが妊娠中期の区分にあたり、つわりが落ち着いて体調が安定してくる時期とされています。この28日間を12日周期の戌の日が通り抜けるため、5か月のうちに戌の日は必ず2回か3回来ます。そのどれを選んでも構いません。
2026年・2027年の戌の日カレンダー
2026年(令和8年)と2027年(令和9年)の戌の日です。日にちの横の( )は曜日です。2026年は30回、2027年は30回あります。日の十二支は12日周期で規則的に進むため、年をまたいでも数え直すことなく続きます。
| 月 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|
| 1月 | 12日(月)・24日(土) | 7日(木)・19日(火)・31日(日) |
| 2月 | 5日(木)・17日(火) | 12日(金)・24日(水) |
| 3月 | 1日(日)・13日(金)・25日(水) | 8日(月)・20日(土) |
| 4月 | 6日(月)・18日(土)・30日(木) | 1日(木)・13日(火)・25日(日) |
| 5月 | 12日(火)・24日(日) | 7日(金)・19日(水)・31日(月) |
| 6月 | 5日(金)・17日(水)・29日(月) | 12日(土)・24日(木) |
| 7月 | 11日(土)・23日(木) | 6日(火)・18日(日)・30日(金) |
| 8月 | 4日(火)・16日(日)・28日(金) | 11日(水)・23日(月) |
| 9月 | 9日(水)・21日(月) | 4日(土)・16日(木)・28日(火) |
| 10月 | 3日(土)・15日(木)・27日(火) | 10日(日)・22日(金) |
| 11月 | 8日(日)・20日(金) | 3日(水)・15日(月)・27日(土) |
| 12月 | 2日(水)・14日(月)・26日(土) | 9日(木)・21日(火) |
表は2026年・2027年の2年分です。戌の日は年をまたいでも切れ目なく12日ごとに続くので、表の最後(2027年12月21日)から12日ずつ足していけば、その先も分かります(2028年の最初の戌の日は1月2日です)。上のツールは出産予定日から計算するため、妊娠5か月が年をまたぐ場合(たとえば予定日が3月なら前年の9〜10月)も、そのまま表示されます。
戌の日にこだわらなくてよい場合
安産祈願は、戌の日以外にお参りしても差し支えありません。多くの神社が戌の日以外も受け付けています。戌の日は参拝者が集中し、土日と重なるとさらに混み合います。長い待ち時間は妊婦さんの負担になるので、あえて平日や戌の日以外を選ぶ、という考え方も十分に理にかなっています。妊娠5か月を過ぎてからのお参りも問題ありません。
大安・仏滅などの六曜も、戌の日とは別の体系の暦注です。安産祈願で知られる産泰神社も、六曜は古代中国の時刻の吉凶占いに由来するもので、安産祈願と直接の関係はないと説明しています。「大安の戌の日」が好まれる傾向はありますが、その日はいっそう混み合います。なお当サイトでは六曜を表示していません。正確な六曜は旧暦にもとづく計算が必要で、12日周期で決まる戌の日とは仕組みが異なるためです。
当日の流れと持ち物
神社によって作法や受付方法は異なりますが、おおよそ次の流れです。戌の日は受付が長くなることがあるので、受付時間と予約の要否は事前に確認しておくと安心です。たとえば東京・日本橋の水天宮は祈祷受付が午前8時〜午後3時で、ご祈祷の予約は受け付けておらず、希望日に直接お参りする形と案内されています(祈祷開始は午前9時から)。
| 手順 | すること |
|---|---|
| 事前 | 参拝する神社を決め、受付時間・予約の要否・腹帯を持参するかどうかを確認します。祈祷料を定めている社も多いので、あわせて聞いておくと袋の用意がしやすくなります。 |
| 受付 | 社務所で申込書に住所・氏名・祈願内容を書き、初穂料を納めます。のし袋に入れて表書きを「初穂料」とするのが丁寧ですが、受付で直接納める形の社もあります。 |
| 祈祷 | 本殿・拝殿に昇り、20〜30分ほどの祈祷を受けます。祝詞で氏名が読み上げられ、玉串を奉る場面があります。座って待つ時間が長くなることもあります。 |
| 授与 | 御神札・御守、社によっては腹帯(御子守帯)などの授与品をいただきます。持参した腹帯を一緒に祈祷していただける社もあります。 |
| 持ち物 | 初穂料を入れたのし袋、母子健康手帳と保険証、腹帯(持参する場合)。水分と脱ぎ着しやすい上着があると安心です。 |
| 服装 | 決まりはありませんが、昇殿するため露出の少ない落ち着いた装いが無難です。靴を脱ぐことが多いので、脱ぎ履きしやすい靴が便利です。 |
初穂料の目安と表書き
安産祈願の初穂料は5千〜1万円が目安です。表書きは「初穂料」「御初穂料」または「玉串料」で、水引は紅白・蝶結びを用います。何度あってもよいお祝いなので結び切りではありません。腹帯(御子守帯)を授けてくださる祈祷は金額が上がり、水天宮では安産祈祷と御子守帯で一万二千円〜(御志)と案内されています。「お気持ちで」とする社と、金額を定めている社があるので、受付や予約のときに確認しておくと迷いません。